テキスタイル・プランナー新井淳一の60年にわたる活動は国際的に高い評価を得ています。
近年は欧米や中国で展覧会が開催され、2011年は英国王立芸術大学院Royal College of Artより名誉博士号を授与されました。
新井は古来の布作りにみられる「糸を撚る」、「織る」、「絞る」、「染める」といった手仕事にこだわってきました。同時に現代の高度なテクノロジーも手の延長ととらえて自在に操り、新たな表現の領域を切り開いています。手仕事とテクノロジーの融合した独自の手法による創作や、布作りの先端的な技術を世界各地で広めた功績はきわめて大きなものがあります。
本展ではこれまで見る機会のなかった新井の布作りの工程や、制作の背景などを包括的に紹介し、新井の布作りにおける先鋭的な発想と精神性を浮き彫りにします。DGT(ドレル・ゴットメ・田根/アーキテクツ)の田根剛による斬新な展示構成によって、新井の布を見るだけでなく、体感する機会となることでしょう。
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