2012年12月7日(金) - 26日(水) , 2013年1月8日(火) - 1月26日(土)
会場 : Showcase 東京都中央区銀座5-4-14銀成ビル4F
2013年1月24日(木) - 2月2日(土)
会場 : MEGUMI OGITA GALLERY 東京都中央区銀座2-16-12銀座大塚ビルB1
杉田陽平は1983年三重県で生まれ、武蔵野美術大学造形学部油絵学科在学中より、型にはまらない大胆かつ繊細な 作風で数多くの美術賞を受賞。 近年では、TV番組やCMに出演、人気バンド、L'Arc-en-Cielへのアートワーク提供など、アートシーンの枠を飛び超え多くのファンを魅了してきました。
印象派をも思わせる優しい色調に毒気を感じる色彩が混ざりこんだ表現は、私たちに幸福と不安を同時に感じさせ、夢 のような儚い一瞬の情景に永遠の時間と普遍的な強さを与えます。 彼の真摯に絵画に向かう姿勢は「愛はアートの文 脈を超えれるか」というテーマへの一貫した挑戦の表れなのです。 近作では、油彩によるオーソドックスな手法で描きながら、どこかで見たような懐かしさを感じさせるシーンを、ゆがみやぎこちなさがノイズのように入り込む違和感と新鮮 さを合わせ持つ絵で表現しています。
今展のタイトルである「ブラック・スワン(黒い白鳥)」とは何か?
むかし西洋では、白鳥と言えば白いものと決まっており、そのことを疑う者など一人もいませんでした。 ところがオーストラリア大陸の発見によって、かの地には黒い白鳥がいることがわかり白鳥は白いという常識は覆ってし まったのです。
「ブラック・スワン」特徴は三つ。一つは予測できないこと。二つ目は非常に強いインパクトをもたらすこと。 そして三つ目は、いったん起きてしまうと、いかにもそれらしい説明がなされ、最初からわかっていたような気にさせられ たりすること。
"世界の眼を意識した安易なジャポニズムに頼る事無く描かれた作品で、素直に人を感動させたい。" 本物の文化とは何かを考えた時、杉田の作品は強い可能性を感じさせます。それは日本人のものづくりに対するこだわり から生まれる繊細な違いを再認識した時にわかる世界です。世界の美術史における「ブラックスワン」としての杉田の絵 画の物語は、我々にどのような次なる光を与えてくれるのでしょうか。
〒104-0061 東京都中央区銀座5-4-14 銀成ビル4F
TEL: 03-3571-9700