fabre8710では、セサミスペース 「ソフトスペシフィック」を、2012年12月8日(土)より、前期・後期2期に分け、作品を入れ替え、開催いたします。
*前期 2012年12月8日(土)~2013年1月26日(土)は、主に写真、ビジュアル作品の展示を、
*後期 2013年2月1日(金)~3月2日(土)は、主にインスタレーションとなる予定です。
セサミスペースは、これまで女性1名により、作家活動を行ってきましたが、今年9月から男性1名が加わることになり、「二つの人格を持つ作家」というコンセプトで活動しています。(ユニットではなく、セサミスペースという作家の中に人格が2つ(名)あるという考え方です。)
それにより、これまで発表してきた写真作品や、ビジュアル作品、ドローイング、ビデオ、インスタレーションなどに加え、テキスト、プロジェクトなどの作品を含めた、より多角的なアートワークを提示しています。
今展では、展覧会タイトルにもありますように、「ソフトスペシフィック(Soft-specific : 造語)」を打ち出し、構成。
先日まで参加していた青参道アートフェアではヘアサロン UMiTOS Tokyo Aoyamaで新作を展示し、その際サロンの人や、サービス、個性に焦点をあてた、その店(ソフト)だからこそ成り立つ新作を発表しました。(オーナーのスタイリストがメンタル面も含めたカウンセリングを行われること、展示スペースがカウンセリングルームであったことから、まずカウンセリングを受け、その後ヘアスタイリングをしていただき、その髪型をサンプリング。これまでのセサミスペース作品のテーマに重ね合わせ、これまでの制作手法を用い、「内面」と「表層」を、テキストを含め作品化。)
そのコンセプトの一部をひき継ぎながら、次の「ソフトスペシフィック」へと移行するという意味で、今回の個展のタイトルを「ソフトスペシフィック」として打ち出し、今後のセサミスペース作品の一つの柱としてもプレゼンテーションしていくかたちとなります。
昨年の個展「経験のコラージュ」では、「経験」という概念をコラージュするというコンセプトのもと、「経験」をコラージュした新作の展示に、旧作もさらに加えて「経験」をコラージュ(展示)。まるで回顧展の様相を呈しつつも、「現在性」を象徴したものとなりました。
今回の個展では、そこからの連続として、目に見えない、形のないもの、「ソフト」に焦点を当てた「ソフトスペシフィック」をコンセプトに展開します。「場所」にしばられない、そして「現在性」を意識したものとなる予定です。
前期展の初日には、オープニングレセプション(2012年12月8日(土)18:00~20:00)を開催いたします。
作家のセサミスペースも、2つの人格で皆様のお越しをお待ちしています。
また、後期展にも、オープニングレセプション(2013年2月2日(土)18:00~20:00)を開催いたします。
作品が入れ替わりますので、前期・後期両方合わせまして、お立ち寄りいただけましたら幸いです。
※展覧会タイトル「ソフトスペシフィック」について
「ソフトスペシフィック(Soft-specific)」は、造語です。この場合の「ソフト」は、日本で用いられている「ハード/ソフト」の「ソフト」を引用したもので、人・サービス・時間など、形としてとらえられないものに焦点を当てています。また、「サイトスペシフィック」との対比。さらには固定した形のない「ソフト・アート」や、「ソフト・スカルプチュア」などに見られる「ソフト」との関連性も意味しています。
英語表記の場合「Soft-specific」としています。本来、「Soft」の意味は、先述の日本で使用されている「ソフト」の意味とは異なりますが、あくまで造語としての「Soft-specific」であり、その概念は作品コンセプトで指し示しているという考えで進めています。また日本からの発信であるということからも。
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