MERRYとは、momokoとmidoという個性/領域の異なる女性ふたりによるユニットです。ときに一方が平面軸となり他方が奥行きを出すように、静止しがちな概念のアートをインタラクティブなものへ転生させようとする着想を持ち、ウェブをホームベースに様々な場へと波及、展開しています。
アクリル絵具による大小さまざまな絵のメインモチーフの多くは動植物。それを取り巻く不思議なパターンが特徴的で、微妙な中間トーンのカラーリングと描線が無国籍なポップさを湧出させており、シュールというには甘く、フェミニンというにはポジティブなインパクトを放っています。大人の童話まるごと1冊分のコンテンツが絵1枚ずつのレイヤー内に凝縮したようで、ふたりとその周辺がコラボレーションする立体的なプレゼンテーションがそれら絵の世界を解き放ち、あたかも日常環境として吹き込むように私たちを魅了して離しません。
本展は、活動を開始して5年めという節目を選んで企画されたものです。タイトルは、「もやもやした気分」の女子たちへのシンパシーに、これまでのユニット活動を振り返る境地を重ねて指し示しています。これまでの代表的なアーカイブと対比させるように新作アクリル画を加え、約45点の原画を展示・販売いたします。また、ファブリックの異なる1点ものワイトロフィーを今回のためにリリースする他、Tシャツや本、バッジなどの雑貨類も多数販売いたします。
【ギャラリートーク開催】
2012年11月9日(金)18:30~ 入場無料
作品解説=MERRY 聞き手=ステレオテニス マイクロひとみ(グラフィックデザイナー)
MERRY アートユニット
アーティスト/ペインターの川上桃子と、マネージャー/ライターの翠川裕美、1981年生まれの女性ふたりによるアートプロジェクトユニット。MERRYはユニットシンボルのインコの名前でもある。2007年より活動を開始。雑誌やポスター、CDジャケットなどでアートワークを手がけつつ、国内外の展覧会へ参加。ウェブサイトでも作品発表を続けている。最近の個展に「tento展」(2011年、六本木・テレビ朝日umu)がある。2012年8月には、松屋銀座でのニュースタイルジュエリー展「PORTRAIT」にてアートディレクションを手がけた。
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