私は今まで幾多のイメージや散文・詩に魅せられてきた。
何故 像と言葉がこれほどの力を持つのか?
両者はどのような関係にあるのか?
いつか上記のような疑問をテーマにして作品を作るようになっていた。
折しもコンセプチュアル・アートが、全盛であったが、
何か違うような気がして、図式的・説明的で、
あることから避ける事が重要なのだと
確信する様になった。
イメージの力と文学の力を最大限引き出して、
作品にする事が重要だ。
今回は、今までの哲学者のウェイトが減って、
カフカやセリーヌといった、文学者がメインになってきた。
それは、たまたま最近二人の散文を集中して
読み返したからに過ぎない。
彼等のプロフィールを借りて、彼等の散文の秘密に迫ることが
出来たらいいのだが・・・・
※ 素材として、ダンボールを多用しているのは
私なりのテオドール・アドルノへの返答である。
彼は『アウシュビィツ以降詩を書くことは野蛮である』と言った。
私は美しいものを追求したいとは思わない。
そのためにダンボールを使用することによって
美への罠に落ちないように、用心しているに過ぎない。
江口康隆 2012.7.11
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