[意識の光のスペクトル]
色はどこにあるのか。暗い屋内でプリズムを通し観察したニュートン。
明るい戸外で靄を通し観察したゲーテ。
物理と生理が火花を散らし、科学と芸術のあいだで闘わされてきたこの古くて新しい問いに、
いま第三の実験室が開かれる。
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色は意識と光の相互作用のなかで生まれる―写真とコンピュータを用いた二つの作品は、
光から意識への変換、意識から光へのめくるめき回路を作りながら、二人はわたしたちを色の起源へと連れてゆく。
それはスペクトルの両端にひろがる不可視の領域への旅となるだろう。
港千尋(写真家/多摩美術大学教授)
【出品作家】
●伊勢尚生 Naoki ISE
1986年青森県生まれ
2010年ベルリン芸術大学短期留学
2011年多摩美術大学大学院デザイン専攻情報デザイン領域卒業
プログラミング/グラフィックデザインをベースに演算/タイポグラフィー/眼/ランドスケープなどをキーにしてモノを制作。最近は人間の視覚?色の絶対性
について考察中である。
主な展覧会に、2010年Morning proj. (Zionkirche/Berlin)、同年OPEN SPACE 2009
テーマ展示「ミッションG:地球を知覚せよ!」M.K.I(NTT ICC/東京)などがある。
●西村伊央 Io NISHIMURA
1984年東京都生まれ
2007年多摩美術大学美術学部情報デザイン学科情報芸術コース卒業
2011年東京藝術大学大学院美術研究科修士課程先端芸術表現専攻修了
写真作品、写真表現による空間作品を制作している。
主な展覧会に、2011年個展 symphonic photograph(INAXギャラリー)、2009年TAMA VIVANT II
2009(多摩美術大学、みなとみらい線みなとみらい駅地下3階コンコース)、2008年第13回学生CGコンテスト受賞作品展(国立新美術館)などがある。
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