1223現代絵画では、7月21日から三輪美津子のペインティング作品による個展「色と重力 Color and Gravity」を開催致します。新作を中心に、本年2月に完成した作品集の表紙になっているSKELETONシリーズからも数点展示致します。
三輪美津子は、1958年名古屋に生まれ、1981年に愛知県立芸術大学を卒業しました。1995年のVOCA展ではVOCA賞を受賞し、1996年から1997年にフィリップ・モリス財団からの奨学金を得てベルリンにて、また1998年にはIASPISのゲストアーティストとしてストックホルムにて、制作活動を行いました。国内の展覧会のみならず、ヨーロッパやインドにおける展覧会にも参加し制作を続けています。
色と重力 Color and Gravity
今回の新作、シリーズ「Build」では、画面に描かれたモチーフは本ですが、それは単に色の帯のようでもあり、下地に塗られた色と上に置かれた色がせめぎあう様に描かれており、平面的でありながらも立体的にも見えます。「色」と色そのものには無いはずの「重さ」という矛盾する関係がキャンバスそれ自体を「彫像」として制作されています。キャンバスの中で彫像を再構築した前回の「STATUE」とはまた違った視点で描かれた新作をどうぞお楽しみください。
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