小木曽さんは2006年、第41回昭和会展昭和会賞を受賞、今回は3度目の個展です。サブタイトルを<巡(じゅん)>といい、イタリア、クロアチア、チェコなどをめぐり制作されました。南欧の赤い屋根を描き、一躍注目を浴びた画家です。単なる屋根ではなく、時代の風雪に耐える姿、また暖かい人間の情を謳いあげておられます。ほかに横たわる女性像など新作50余点、また併せて水彩等50余点、アカデミックな油彩画の伝統を、今日どのように継承してゆくか興味深い展観です。
「儚い時を刻むもの」100S
「ボマッツオ」15P
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