何層にも塗り重ねられたアクリル絵具の表面を削り、下の層の色を出すという、一般的には漆で使われる「研ぎ出し」という技法で光のイメージを捉える谷口。工芸品のような完成度を誇る作品は普通に描くことで出せない「光の滲み」が見事に表現されています。光の表現は、長年様々なかたちで議論、実践されてきましたが、その中心はほとんどが光を受ける対象物(光を受ける人体や風景、静物など)です。本展では光を受ける対象物ではなく、光を発する光源そのものに焦点を当てた作品を中心に発表します。
ARTIST PROFILE
谷口 悦子
Etsuko Taniguchi
1981 埼玉県生まれ
2006 東京藝術大学 美術学部 絵画科 油画専攻 卒業
2008 東京藝術大学 大学院 美術研究科修士課程 絵画専攻 修了
【主な展覧会】
2011 谷口悦子展、hpgrp GALLERY TOKYO( 東京)
2010 谷口悦子展、谷門美術( 東京)
2008 グループ展「ARTZONE EYE 02」art project room ARTZONE ( 京都)
2007 三人展「東京藝大生による展示」東京証券取引所( 東京)
2005 二人展「相合傘展」マキイマサルファインアーツ( 東京)
他
【パブリックコレクション】
2006 群馬県みなかみ町 みなかみ町役場( 学部卒業制作)
東京都渋谷区神宮前5-1-15 CHビル B1F
TEL:03-3797-1507
http://hpgrpgallery.com/tokyo/