共同社会における自己と他者の関係性を最近のテーマとして制作している榊ですが、今回はエン
プティ・チェアを象徴とした映像インスタレーションとペインティングの新作を発表いたします。
社会との関わりから逃れられない私達にとって、社会からの視線を感じつつ与えつつ、その中で
どう自己と向き合うのかを問いかけるための装置として1対の空の椅子が働きます。空の椅子に
問いかけることで自分自身と向き合うというエンプティ・チェア。「椅子や鏡と関わることで、
交差した視線、もしくは自己に内在するいくつかのエンプティ/空(カラ)の中でさまざまなイ
メージと対面しながら、最終的に自分自身の姿と出会うのです」-榊。
本展では「すき、きらい(love me, love me not)」という花占いの言葉になぞらえて、自己と他
者への問いを投げかけています。
榊貴美 K i m i S a k a k i は1983 年和歌山県生まれ。2010 年東京造形大学美術学科絵画科卒業。
2012 年東京造形大学大学院造形専攻美術研究領域修了。2011 年ニューヨークDillon Gallery
にて「SENSAI」グループ展参加。2010 年埼玉県立近代美術館「Nebula 展」参加。アートアワー
ド東京。トーキョーワンダーウォール入選。2009 年台湾Times Art Gallery「Help Me」グルー
プ展参加。2008 年ニューヨークKips Gallery にて「Kimi Sakaki」個展開催。
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