このたび、fabre8710では、のだよしこ「かいとくとおぼえとける」を2012年2月24日(金)より開催いたします。
のだよしこの東京初個展が、いよいよ実現します。今、彼女が心から一番取り組みたいテーマだという、彼女が愛してやまなかった"岡山のおじいちゃん、おばあちゃん"を主人公にした、心を込めて取り組む展覧会が、まもなくはじまります。
今回の個展の主人公でもある、岡山のおばあちゃんは、一昨年お亡くなりになられました。岡山のおじいちゃんは、昨年お亡くなりになられています、、。
のだよしこが、2008年に初めてfabre8710のグループ展に参加し、ともに仕事をすすめていくなかで幾度となく彼女との会話のなかに登場してきた"岡山のおじいちゃん、おばあちゃん"。
私自身、実際にはお会いしたことはありませんが、お写真を拝見したり、お話を聞いたり、絵をみせてもらったりしているうちに、いつしか、とても身近な存在となった方々でもあります。(おじいさんは、かなり高齢にもかかわらず、ブログで日記を書かれていたそうです。)
『いっぱいおじいちゃんとおばあちゃんに関することを手書き新聞みたいなかんじでやってみよかなあ、とおもっております。』と、のだよしこが言うように、新聞のような、報告書のような雰囲気の、"岡山のおじいちゃん、おばあちゃん"の記録を残すかのような愛情こもった作品たちが、fabre8710のB2Fスペースにて繰り広げられます。
紙にペンで描かれた50×75cmの作品約10点に加え、東京未発表作品など、盛りだくさんの内容となる予定です。さらに、"岡山のおじいちゃん、おばあちゃん"グッズも多数ギャラリーに持ち込まれるようです。
このように、作家が今、心から一番取り組みたいテーマを掲げ、心を込めて取り組む展覧会。初日には、イタリアから、のだよしこも一時帰国し、在廊いたします。初日2月24日(金)19時からはオープニングレセプションを行います。またとない機会ですので、ぜひ皆様、ギャラリーにお立ち寄りいただき、作家とも直接お話しいただけましたら幸いです。
のだよしこは、現在イタリアに住んで制作活動を行うアーティストです。2007年、2010年と、二度ボローニャ国際絵本原画展に入選、イタリアでは週刊誌の連載を持っていたこともあるなど数々の実績があります。昨年末には、イタリアのコライーニ出版から"YOCCI'S MENU"という本も出版されました。
かわいらしい人物を、独自の感性で描いたイラストレーションは、世代を問わず観る者の心をとらえて離しません。また、図形をモチーフに造形的なおもしろさを際立たせたモノトーンのシリーズも好評で、表現のふところの深い作家として親しまれています。
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