齋藤祐平は絵画を中心とした平面作品を制作しつつ、制作した作品がどのように発表されうるか・鑑賞者の頭の中でイメージがどのように流通しうるかについても留意し、活動を行ってきました。フリーペーパーの制作、ゴミ捨て場での展示、路上での自作印刷物交換会「Paper Talk」開催、自作の絵を使用したライブパフォーマンス、商店街の空き物件や引越し前/後の空き部屋を使用したギャラリー「場所と出来事」運営、CDジャケットやイベントフライヤーの制作、他作家の展覧会の企画、郵便物リレー転送イベント「COMPO」開催、ライブペイントイベント/展覧会「間欠泉」開催など、その活動は場所やメディアを問わず展開し続けています。
このたびの個展『脈絡』は、齋藤にとって初のホワイトキューブでの個展になります。いわゆるギャラリーと比べればイレギュラーな空間での展示が多かった齋藤としては、異例とも言える空間での展示になります。
作品は全て新作。近年多く取り組んでいた複数の絵を構成し1つのインスタレーションとして見せるやり方ではなく、1枚1枚を独立した形で見せる展示になる予定です。それぞれの絵の中に潜んでいる手の動きや思考の過程・関連性=脈絡をシンプルにご鑑賞いただければと思います。
〒101-0021 東京都千代田区外神田6-11-14-2F 3331 Arts Chiyoda 205