東京生まれの渡辺真子(通称:まこぷり)は、東京藝術大学を卒業後、同大大学院で版画を専攻し、2010年に東京藝術大学大学院を修了しました。在学時より作品には、「キラキラ」「ピンク」「お姫様」といった女の子要素が満載で、現在ではアイドルユニット「フルーツ☆パンチ」のストロベリィとして、ライブアイドルとしての活動も展開しています。
ライブアイドルは、営利目的としての芸能活動よりハードルが低い分、経済活動というよりは表現することが本望なのでしょう、バラエティーに富んだ個性的なアイドルが多く存在しています。
またトーキョーワンダーサイト本郷で開催中(12月25日まで)の会田誠「美術であろうとなかろうと」では、渡辺真子が中心となった「TEAMまこぷり」が会場の1Fをインスタレーションで埋め尽くしています。TEAMまこぷりは、渡辺のお友達関係を中心にオーガナイズする女の子限定のアートユニット。あらゆるジャンルの女の子たちが、お互いに可愛いとリスペクトしあえる関係の中で、作品がコラボレートされています。
幼少時より可愛らしい洋服を着て、可愛らしい仕草で大人を魅了する"女の子らしい"女の子として育てられた渡辺にとって、可愛らしくあるということは、消費される性としての女性を浮き彫りにすることが目的ではなく、結果として、進化したリベラル・フェミニズム的で尊重された「自由」の象徴としての「女の子」であり続けることが重要なのです。
What are little girls made of?
― 女の子は何で出来てるの?
Sugar and spice
― お砂糖 スパイス
And all that's nice,
― 素敵な何か
That's what little girls arc made of.
― そんなこんなで出来てるわ。
(マザーグースの唄より)
私の描く、創造する作品は、全て私の脳内に広がる1つの世界を切り取ったものです。
キラキラ、ふわふわ、あまあま。
無限に広がる夢の世界。
"かわいいもの"は全て永遠ではありません。
けれど、だからこそ、その切なさがキラメキを生むのかもしれません。
流れ星の一瞬の儚さが、ハートを強く突き刺すように。
渡辺真子
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