若手作家4人によるグループ展「4人展 -絵画- 池崎拓也 いけざきたくや/ 石井友人 いしいともひと/ 鹿野震一郎 かのしんいちろう/ 近藤亜樹 こんどうあき」。
池崎拓也は1981年生まれ。2005年武蔵野美術大学造形学部油絵学科卒業。2010年中国北京中央美術学院造形部実験芸術科研修終了。池崎は空間をキャンヴァスのように捉え、身近な素材や日用品の中にあふれる豊かな色彩とその形状を、絵具のように自在に操ります。意味を再構築された日用品、立体や写真、映像などの多様な作品は、緻密な計算ののち空間に配置され、そこからは3年間の北京滞在を経た後の東洋的な思想の深まりも垣間見られます。
石井友人は1981年生まれ。2006年武蔵野美術大学大学院造形研究科油絵コース修了。2012年度武蔵野美術大学パリ賞受賞。2012年4月より1年間パリ滞在予定。石井は主に写真をもとに同一モティーフの対解釈を行い、交錯する記号と情報を幾重にも重ねることで視覚認識を問題化する作品を制作します。今回発表するsub-imageシリーズでは、視覚の中に同時に存在するシグナルとイメージという対質の要素を一つの画面上に統合させます。
鹿野震一郎は1982年生まれ。2007年名古屋造形芸術大学美術学科洋画コース卒業。2009年カールスルーエ芸術アカデミー/ダニエルロートクラス聴講生前期・後期修了。鹿野は自らが「部分」と捉えるモティーフをいくつか組み合わせ繰り返し用いることで、意味のすり替えを確信的に行います。脱構築されたモティーフは違和感を与えつつも新たな観念として提示され、一見すると寡黙な彼の作品は、ひとたびその作品を紐解くヒントに気付かされると訥々と語りかけてくるようです。
近藤亜樹は1987年生まれ。東北芸術工科大学芸術文化専攻 実験芸術学科在籍。今回の展示では、2011年夏以降に制作した新作6点を発表予定です。ダイナミックな構図と強くビビッドな色を用いる近藤は、とろりとした濃厚な時間と濃密な物語を、スピード感溢れ力強くためらいのない筆致で瞬時に画面の中に閉じ込め、見るものを誘惑し想像力を引き起こします。
SHUGOARTS
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