西村陽平は、1947年に京都で生まれました。
西村は"時間と記憶"、そして偶然性=不介入という事をキーワードに制作してきたのではないでしょうか。彼の作品達は、彼が過ごしてきた時代のミニマルアート等との関わりが色濃くうかがわれます。西村の焼成の作品も、土を使うわけではなく、また手技もそこには全く介入していません。ただ彼は焼成=熱という根源的な技法のみを使い、時間の経過と、物の異った本質を提示しているのです。その意味では純粋な方法で、陶芸をコンテンポラリーアートに橋渡しした作家と言えるでしょう。西村独自の'焼成'という手法を中心として、"Less is more"という事を追求してきた作家の、新たな一面をご覧頂く試みです。
〒550-0003 大阪府大阪市西区京町堀1-17-8 京ビル4F
TEL: 06-6448-3167