原良介はこれまで、複数の時間や空間を一つの現象として描くペインティング作品を制作してきました。
今回は、これまで描かれていた具体的で具象的な状況設定を排除、または最低限までそぎ落とし、「複数の時間」や「異なる空間」などの概念的要素のみで描こうと試みています。
原は、絵を描くということは次元の移動をおこなうことであると意識して制作しています。「絵画」が支持体という物質に絵の具という物質をのせた三次元のものを指すのであれば、「絵画空間」とはそこから生まれたイメージを概念的に二次元に置き換えたものになるということになります。三次元の空間において、二次元の空間と直接触れ合うということにより、絵画にのみ創り得るイメージを目指そうとしています。
展示される作品はそれぞれ1点1点が完結しており、壁ごとに独立したストーリーが紡ぎだされています。
新たな展開を迎える原良介の新作ペインティングを是非ご覧下さい。
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