このたび、island MEDIUM にて、神馬啓佑個展『tabula』を開催致します。
是非ともご高覧頂けますと幸いです。
【作家ステイトメント】
僕は、さまざまなメディアをとおして見えてくる表層、それが身体の一部になって消化されていく感覚とそれに蝕まれ薄れていく身体という存在に興味がある。人間のインプットとアウトプットの関係はとても倒錯している。常に膨大の情報を取り入れ、同じように取り出している。しかし、すべてのものは均等で、なぜかめちゃくちゃな状態そのままを受け入れている。
受け入れているのか、それとも蝕まれているのか僕が、いつも考えていることの一つである。
僕は、絵を制作している。その絵にはとにかく詰め込むだけ詰め込むようにしている。文字、さまざまテクスチャー、色彩、すべてが独立した状態で描き、一つの形体が一つの絵画という意識で制作をしている。そして、絵を描く中で起こりうることをなるべく受け入れようとすることで、身体のメタファーとして絵を描いている。そして、今展では作品の内側の世界と外側の世界が、蝕まれ薄れていくことを可視化できないかと考えている。
この絵は、むちゃくちゃな状態で身体には程遠い。いろんなものがありすぎて何にもない状態である。しかし、人は、そんなもんじゃないかとも思う。だからこそ何でも受け入れられるのではないだろうか。と僕は思いたい。
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