ピンホール写真の露光時間、
ここには被写体と向き合う写真家の "視るという姿勢" に込められた
想いや思考を読み取ることができます。
息をひそめ、心を無にして外界と向き合う、写真家たちの謙虚な視線。
外界との関係性を手応えとして、実感できるピンホール写真に魅せられたふたりの写真家、
鈴鹿芳康、エドワード・レビンソン、
鈴鹿芳康のとらえた硬質な海に、吹き渡る風の行方。
エドワード・レビンソンの時と共に移ろう、日本の四季と情感を移し込んだ光の温かさ。
写真家にとっての "視る事とは?"、"写真で表現することとは?"、そして "日本とは?"、
写真が語りかけるさまざまなメッセージをゆっくりと読み解いてみたいと思います。
ピンホールカメラ (Pinhole Camera) について
レンズを用いず針穴(ピンホール)の原理を利用したカメラ。最も簡単なピンホールカメラは、箱の中の一面に感光材を貼り、 箱の反対面にピンホールを開けたものである。ピンホールを通り抜けた光は、感光素材上に像を結び、露光時間を確保すれば、 画像を得ることができる。ただ、ピンホールカメラには焦点距離という概念は無く、調節する機構が存在しない。はっきりした 像を得るためには、ピンホールの大きさは一般的に 0.5mm 以下とし、光量を確保するため、非常に長い露出時間が必要となる。 露出時間は 1 秒から数時間、場合によっては丸 1 日に及ぶこともある。
〒135-0091 東京都 港区台場2-6-1
TEL: 03-5500-6711
Website: http://www.gallery21-tokyo.com/jp/exhibitions/2011/pinhole/index.html