江戸時代に完成された染色方法、木灰汁を加えて藍を自然醗酵させる、木灰汁醗酵建て(あくはっこうだて)を受け継ぐことによって表現できる藍の色の魅力を、現代の暮らしに生かせる布として展開します。
また今回は、亀甲、桜、桐、藤紋などをモチーフに"縫い絞り"という技法で布を絞り、藍で染めました。布にひだがよることで色の発色が変わり、白く染め分けられたカタチの間に滲みが生じます。縹色、藍色、濃縹、紺色などと呼ばれる藍の濃淡は、言葉による分類以上に、染められた布はより多彩な表情を見せます。
縹藍紺...と微妙に変化する澄みきった藍の濃淡の美しさをご高覧いただきたいと思います。
展示品:飾り布10数点、着尺10数点、帯地10数点、スカーフなど小品30数点。
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