この度、Art Center Ongoing(東京都武蔵野市吉祥寺東町)では、4月13日(水)から4月24日(日)まで、高田冬彦と平川恒太による二人展"第2回、道徳展"を開催いたします。
本年3月、高田は東京造形大学を、平川は多摩美術大学を卒業し、ともに4月より東京藝術大学大学院に進学。学部在学中より多数の個展・グループ展を開催、精力的な活動を展開している注目の若手アーティストによる二人展です。
本展"第2回、道徳展"は、2009年11月に高田と平川がターナーギャラリーで開催した"道徳展"に次ぐ二人展となります。団体展を想起させるような「道徳展」という展覧会名は、高田と平川が本展を通じて、戦後、日本美術の中核を成してきた団体展のあり方や、日本美術と道徳の関係を考え、日本における美術と社会の関わり方をテーマにしていることが由来となっています。
本展では、高田はスカートめくりにまつわる作品の最新バージョンを発表。会期中、作家自身が在廊し、観客参加型のインスタレーションを展開します。高校時代のクラスメイトで実在したいじめられっ子をモデルとした作品は、参加した観客との間に新たな関係性を浮かび上がらせます。
また、平川は本年より制作を始めたシリーズ作品『trinitite』を初公開します。『trinitite』とは、トリニティという核実験の際に高熱で溶けた砂が固まり鉱物化したもので、この呼称は現在では核実験により生成された同種の鉱物にたいしても使われています。平川は戦後の日本美術と社会のあり方をこのシリーズにより考察しようとしています。
会期中には、画家の中村宏氏や原爆の図 丸木美術館の学芸員 岡村幸宣氏を招いてトークショーを開催いたします。
「突き付けられた現実」 2008 アクリル、油彩、キャンバス 60×180cm
■イベント
4月13日(水) 18:00~ オープニングレセプション
参加費:1000円(軽食・ワンドリンク付き ※入場料含む)
4月16日(土) 17:00~ ゲストトーク1(画家:中村宏)
参加費:1000円(ワンドリンク付き、先着30名様、要予約 ※入場料含む)
4月23日(土) 18:00~ ゲストトーク2(丸木美術館学芸員:岡村幸宣)
参加費:1000円(ワンドリンク付き、先着30名様、要予約 ※入場料含む)
4月24日(日) 15:00~ Pre Ongoing School:作家本人による展示作品の解説を交えてのレクチャー
参加費:1500円(ケーキとワンドリンク付き、先着30名様、要予約 ※入場料含む)
企画:Art Center Ongoing
協力:island、Bambinart Gallery、ターナ色彩株式会社
〒180-0002 東京都武蔵野市吉祥寺東町1-8-7
TEL:0422-26-8454
http://www.ongoing.jp/
入場料:400円(セレクト・ティー付き)