1978年三重県に生まれた長谷川は、東京藝術大学を卒業後、ニューヨークフィルムアカデミーLA校8week filmmaking workshopに参加するなど表現技法の幅を広げています。近年のモチーフは「雲」が中心となっており、わたしたち同様に、同じでいることができない雲のある景色を切り取り、形として残しています。
空を見上げれば、誰に伝えるでもなく刻一刻と変化し漂う雲。儚く、二度と同じ形を見ることは出来ません。わたしたちも同じでいる事はできず、日々変化し、ゼロへと向かっています。雲を見上げるとき、この世界を象徴するかのようなその存在に、わたしは思いを巡らせます。どこの空にも同じようにある雲。その下で繰り広げられるそれぞれの世界。戦争に駆り出される兵士たち、サイクリングを楽しむ人々、働く人、踊る人、悩む人...。 雲と、その下の世界。同じでいることができない、二つの組み合わせを切り取り形に残したいと思っています。 ―長谷川有里
本展では、新作を中心にコミッションワークを含めインスタレーションいたします。
「untitled_1010_1」 2010
木製パネル、コットン生地、パステル 19×27.3cm
「untitled_1010_3」 2010
木製パネル、コットン生地、パステル 27.3×19cm
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