1984年生まれ台湾出身のアリス・ワンは、イギリスロイヤルアートオブカレッジを卒業後、コンラン財団より特別賞を受賞しました。帰国後、独自ブランドを確立し、「デザインは人間性に戻るべき」というコンセプトの元、制作をしています。
機能しない傾いた椅子『Chairs of for the Dysfunctional-Constant Shaker』など、彼女の創造性が際立った、ひねりと機知に富んだ作品を発表しています。
今回の展示『The Souvenir』では2001年のアメリカ同時多発テロでの市民の混乱、喪失感からヒントを得たインスタレーション作品を発表します。
大事な人を失う時に、その直前の「最後の記録」例えば「最後の息」「最後の鼓動」「最後の声」などを遺しておくための装置が、洗練されたデザインのプロダクトとして展示されます。
シンプルな故に、メッセージ性を強く発揮する作品群です。
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