ボストン美術館の5万点にのぼる浮世絵版画コレクションは、貴重な作品群の宝庫として知られています。加えてこれまでほとんど公開されてこなかったため、このコンデションは抜群です。前回の「浮世絵名品展」第1弾でヴェールを脱いだコレクションは、どれも摺られた当時のような鮮やかな発色で、これまでの浮世絵観を変えてしまうほどセンセーショナルなものでした。
待望の第2弾となる今回は、清長、歌麿、写楽などご存知の浮世絵師が活躍した天明・寛政年間(1781-1801)の作品を中心に紹介します。町人文化が花開いたこの時代は、個性豊かな絵師たちが、これまでにない斬新な構図と色合いの作品を次々と生み出し、まさに錦絵の黄金時代でした。極めて珍しい清長の初期作品や歌麿の役者絵、歌麿芸術の絶頂期とされる雲母摺(きらずり)の美人大首絵、そして21点の写楽の役者絵など選りすぐりの名品約140点を一堂に公開します。
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