渡辺泰子、2度目の個展を開催します。
アナログの手法を使って、より大きな世界の表現を映像作品で展開してきた渡辺泰子。過去の作品では、天空の煌めく世界を、黒地フェルトにビーズやグリッターをばらまく事によって、再構築した「天体観測」、青空の写真バックに気球のイメージをジャンプして留めていき、気球が空から降りて来る様なイリュージョンが生まれる「タッチ」、紙芝居の形を取りながら世界を旅する風景が展開する「コーラス」などその模索を続けています。今回の新作映像作品は過去の作品と同様に身近な素材を使いながら、空間とその知覚の面白さ、時間の経緯に対する渡辺独特の感覚が結集したものとなります。
また新作彫刻作品は、紙をひねる、にぎる、ちぎる、といった動作によって形態をつくり、風景にも抽象にも見える立体となって出現します。
自分のロケーション(立ち位置/居場所)と遥か彼方の行きたい場所との距離感を渡辺独特の方法で示唆して、作品に身体的なリアリティを与え、異空間が体のすぐそばに立ち上がる面白さを伝えます。
渡辺泰子の作品の日常の隙間から溢れるセンス・オブ・ワンダーをぜひに楽しんでください。
<その他企画>
9月には森美術館で開催中の「ネイチャー・センス展」にちなみ、渡辺泰子による映像作品、"to far away [no.006] space"が六本木ヒルズ各所のモニター等で上映されています。
また、9-10月末の間には、TOHOシネマズ六本木ヒルズのプレミアスクリーンでの幕間に上映されております。
こちらもあわせて是非ご高覧下さいませ。
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TEL:03-6229-3669
http://www.galleryside2.net/