きらきらと輝く海。空。その境界線。
夕日を浴びて暮れなずむ街並。少しずつ、街灯が灯り始める。
石居麻耶が捉えるワンシーンは、とても身近なものでありながら
いつもどこかささやかな希望を感じさせてくれます。
今展では夏の空を描いた大作に加え
同じ女の子を追った小さな作品を発表します。
24点にも及ぶこのシリーズ。
時間の経過とともに風景は表情を変え、
女の子の様々なしぐさからはその生き生きとした様子が伝わってきます。
まるで思い出のアルバムのページを一枚一枚めくっていくかのような
優しい視点がそこからは感じ取ることができます。
日常のひとこまから広がっていくメッセージ。
そのつながりが紡ぐ、ひと綴りの物語。
同じ場所、同じ人物を描けども、同じ瞬間は二度とないのです。
その瞬間に込めた石居の想い。
波にきらめく光と影の間から、作品と作品の温かい関わりから
きっと伝わってくることでしょう。
〒106-0044 東京都港区東麻布1-4-3 木内第二ビル6F
TEL: 03-6276-0603