1980年に富山県で生まれた竹谷満は、2003年頃から突然絵を描き始めました。その後GEISAIで作品を発表するようになり2009年7月にメグミオギタギャラリーで初個展を行い、小さい紙のドローイングで壁面を全て埋め尽くす展示で、衝撃を与えました。その作品はマイアミ、シカゴ、バーゼル、テグーなど海外のアートフェアでも好評を博し、世界中の人に親しまれています。
今展のコンセプトは「怪獣デザイン」です。怪獣デザインをしている人のブログを見て感動して癒された経験のある竹谷は、自分も他の人を癒せるような作品を作りたいという思い今展の制作をしました。
作家による制作のプロセスは下記の通りです。
「作品の作り方は、まずキャラクターデザインをします。
次に、キャラクターに合った色を考えます。
次に、キャラクターに合った背景を考えます。
それで完成です。
そして、できた作品は、なぜかゲーム画面のようになる事が今回わかりました。
怪獣デザインとゲームに対する憧れもあると思います。」
今展では新作の絵画作品30点と、水彩のドローイング作品を100点以上展示します。描かずにはいられない衝動につきうごかされて制作を続ける姿勢には、純粋な魂の叫びが聴こえます。それはまさに小さな体でわれわれを苦しめるヤブ蚊の羽音のように、響き続けてはなかなか鳴り止みません。
形式や概念にとらわれず、黙々と制作を続ける姿は職人的であり、「描かずにはいられない」という要求に即した作品からは柳宗悦が説いた民藝美にも通じる、自由で健康な美を感じる事ができます。竹谷満の作品から、美の本流を是非間近で感じてください。
美術とは何かを問いかけるモスキートオブシーサイドにどうぞご期待下さい。
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