hpgrp GALLERY東京では初となる、竹内義郎の新作展をご案内致します。
絵画を見るとき、人は何を見ているのでしょうか。そこに描かれるイメージを、例えば「人」や「花」と認識し、その後はストーリーを想像するか、自分の記憶の中の何かと結びつけるか・・・。作品という形で提示された「答え」に至るプロセスを探り、「作品=答え」が最終着地点ということに安心感や納得を求めているかのようです。
竹内の描くイメージは、何かの形状、文様、記号などを微かに連想させますが、いくら見てもやはりそのイメージ以外の何ものでもありません。丁寧に描かれた作品は、そのシンメトリーな正面性からとても寡黙な印象を持ち、「鏡を見るように」ただただ目の前に物質として存在するものを見つめることだけを要求してきます。このときイメージは思考の最終着地点ではなく、見る者がその作品を通じて「至るべき地点」へ向かう為の出発点、もしくは問いかけとして存在します。安易な根拠設定を拒み、見る者と作品という関係性以外存在していないという姿勢こそ、饒舌で刹那的なイメージが溢れる今日に絵画が示せる可能性なのかも知れません。
東京都渋谷区神宮前5-1-15 CHビル B1F
TEL:03-3797-1507
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