私が丹羽とであったのは、2008年秋。
彼の「多摩美術大学をぴかぴかにする」というイベントのDMはがきが、見ず知らずの私のもとに送られてきたのがきっかけです。
その"母校を光らせる" という、ピュアであったかいコンセプトにぐっときた私は、イベント会場の多摩美上野毛校舎まで丹羽に会いにいったのです。
国内外で"パフォーマンス"のキャリアを積み重ねてきた丹羽と、彼に得体の知れないポテンシャルを感じた私たちはそこで意気投合し、彼のアーティストとしての可能性をさらに広げるべく、美術作家・丹羽良徳プロジェクトを始動させました。
今回はその2年間の活動の集大成とも言える展覧会になります。
丹羽の作品は、おもに彼が感じている社会への問題意識から生まれています。
私にとって丹羽の作品は、そのアナーキーなコンセプトに反して、ストレスフリーでユーモアのある存在です。まるで池に投げられた小石のように、スッと頭の中の認識にはいりこみ、私たちの頭の中に新しい調和や心地よいハプニングを生み出します。そして心の中にも、波紋を広げていきます。
ぜひ観に来てください。
アイコワダギャラリー
小和田愛
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