海外作家からは、日村画廊が開廊当初より扱ってきたデイヴィッド・ホックニー David Hockney、リチャード・ハミルトン Richard Hamilton、ピーター・ブレイク Peter Blake、ホルスト・アンテス Horst Antes、ブリジット・ライリー Bridget Rileyやアニッシュ・カプーア Anish Kapoorなど、ここ数十年来のアートシーンにおいて常に第一線で活躍を繰り広げている作家たちの、ドローイング・彫刻・版画作品を展示いたします。
国内の作家では、西村画廊画廊が定期的に個展を開催している7名の作家、押江千衣子、小林孝亘、曽谷朝江、樋口佳絵、舟越桂、町田久美、三沢厚彦の作品を展示いたします。
押江千衣子 Chieko Oshieは、今年7月29日より8月10日までギャラリーたむら(広島)で個展、9月中旬から10月中旬にかけては京都芸術センターでのグループ展をひかえています。押江の作品からは、走る列車のスピードからくる目の錯覚でぶれる景色を描いた「車窓より-絶唱」や、文化庁在外派遣研修員としてベルギー留学中(2003-05)に制作された、彼女の筆さばきのずば抜けた巧みさが存分に発揮されたドローイング作品"Nude"シリーズなどから数点を展示いたします。
小林孝亘 Takanobu Kobayashiは、東京、渋谷の国連大学で今年7月下旬から約3ヶ月間の個展、9月から10 月にかけてはJR名古屋高島屋、高島屋東京店、高島屋大阪店を巡回するグループ展「第三の絵画・現代日本絵画の展望」(仮)に参加します。
今回の展示では近作のペインティング作品に加え、未発表の初期ドローイング作品を数点出品いたします。
曽谷朝絵 Asae Soyaは、今年9月に韓国ソウルのPYO GALLERYで海外初の個展を予定しています。
曽谷の作品からは、植物や花を連想させる様々な色のモチーフが見事な重なりをして構成された"air"シリーズより、ドローイング作品を数点展示いたします。
樋口佳絵 Kae Higuchiは、今年9月にキドプレス(清澄白河)で版画による個展、11月には当画廊での約1年半ぶりの個展をひかえています。
今回は、近作のペインティング作品とドローイング作品を1点ずつ展示いたします。
舟越桂 Katsura Funakoshiは、現在金沢21世紀美術館で大好評開催中(8月31日まで)のヤン・ファーブルとの2人展につづいて、今年12月11日から来年2月13日まで熊本市現代美術館での個展が予定されるなど、今後もますますめざましい活躍ぶりが期待されます。
舟越の作品では、未発表のものを中心に、ドローイング作品を数点出品いたします。
町田久美 Kumi Machidaは、今年10月の当画廊での約2年ぶりの個展を準備中です。
年末には青幻舎から初の作品集が刊行予定です。
今回の展示では、「自動販売機」(1995頃)や「ささら車」(1999頃)、「おかし」(2000)など、未発表の初期ペインティング作品と版画作品を数点出品いたします。
三沢厚彦 Atsuhiko Misawaは、あいちトリエンナーレ2010 (8月21日~10月31日)への参加、鹿児島県霧島アートの森での個展(7月16日~9月23日)、Gallery Trax (山梨)での個展(10月30日~11月30日)と、今年3月に終わったばかりの栃木県立美術館での個展に引きつづき、各地での展覧会が目白押しです。
今回は、2009年より制作をはじめたブロンズ彫刻から1点。他に、大胆でありながらも不思議に調和した三沢独自の筆致から生まれる気持ちよさ、軽やかさが、封筒やメモ用紙、段ボールの切れ端などの見慣れた日用品の上に描かれることでよりいっそう際立った、珍しいドローイング作品を数点展示いたします。
長年にわたってアートシーンを躍進しつづける作家たちによる、西村画廊ならではの豪華な顔ぶれのグループ展にご期待ください。
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