八木貴史は1982年静岡県生まれ。2009年に武蔵野美術大学彫刻学科卒業後、同大学院彫刻コースに学びながら作品を発表している若手作家です。2009年に「清水多嘉示賞」(奨学金)を受賞、また同年に「ART MEETS ARCHITECTURE COMPETITION(AAC 2009)」で最優秀賞を受賞し、高さ3.6メートルの彫刻作品「天上の虹」が集合住宅のエントランスホールに永久展示されました。
これに続いてYUKA CONTEMPORARYでは、2009年12月に開催したグループ展「discollage - ものの組み合わせに何かルールがありますか」で木彫作品を紹介し、高い評価を得ました。そして今回がYUKA CONTEMPORARYでの初の個展開催となります。
展覧会について
本展では、「置かれた虹」をはじめ、色鉛筆を素材とした木彫作品の新作を展示する予定です。樹脂で固められ、塊となった素材から削りだされた作 品は、抽象的なラインを描きながら素材のもつ色と造形が呼応する瞬間を物語ります。制作について八木は、素材に形を与え、彫刻作品へと昇華されるプロセス に着目し、この過程を「ドローイングを描くようだ」と表現します。
こうして生み出されたイマジナティブな作品達は観者の意識を拡張し、「ゆめうつつ」ー あたかも現実と夢のあいだを彷徨うかのような感覚へと誘ってくれることでしょう。是非ご期待ください。
作家略歴
2010
「バーミリオン」(個展) MEGUMI OGITA GALLRY Show Case
「NO MAN'S LAND」 フランス大使館
「discollage ものの組み合わせには何かルールがありますか」
YUKA CONTEMPORARY
2009
「ART MEETS ARCHITECTURE COMPETITION(AAC 2009)」 最優秀賞
「清水多嘉示賞」(奨学金)
武蔵野美術大学大学院造形研究科彫刻コース入学
武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒業
〒112-0014 東京都文京区関口1-30-9
TEL:03-5272-2476