福原寛重は1975年大阪生まれ。
大阪芸術大学在学中の97年、第1回フィリップモリスアートアワードファイナルセレクションに選ばれました。
また、01年にはニューヨーク、P.S.1MoMAで行われたグループ展"BUZZ CLUB: News From Japan"にも参加。展示の後、作家活動を休止します。
08年より制作活動を開始し、昨年秋のULTRAアートフェアで8年ぶりに作品を発表、また今年3月にはニューヨーク、PULSE アートフェアで発表をしました。
両フェアとも作品は大好評で、すべてソールドアウトになりました。
福原は黒の支持体に、黒の線を鉛筆で描きます。
その表現の要素となるのは、今回のタイトル"Binary (2値、2進法)"どおり「0(支持体)」と「1(線)」に置き換えることが可能な、無機的な実線の集合です。
しかしながら、黒という単色のみの表現と思えない程豊かな色彩や表情をみせます。
さらに、「制作」という行為以上の意図的な要素を持ちたくない、と言う彼は、「下書き」も「構成」もせず、彼の頭の中にある、花や果実、液体や動物などのモチーフをランダムにつなぎ合わせ、ただ「端から端まで埋める」というプロセスで描いていくのです。
今回が彼の初個展となります。
新作を10点ほど展示致します。ぜひご高覧ください。
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