本展は、アーティスト・イン・レジデンス・プログラムによって東京に3ヶ月間滞在したエリカ・ヴェルズッティ(ブラジル、1971年生まれ)とプラディープ・ミシュラ(インド、1977年生まれ)の2人のアーティストが、まちを歩き、観察し、そして遭遇した様々な経験や身体感覚を取り入れ、その余韻を新作に反映し、発表する展覧会です。
2人のアーティストによる東京滞在の成果が凝縮した本展では、日々の生活や移動のなかで自身を取り巻いていた多様なイメージをオーブン粘土で型取ったヴェルズッティの創造性溢れる彫刻と、動物園で遭遇したさまざまな動物の姿や博物館に展示された剥製の動物などをモチーフにした、ミシュラによる色彩豊かなペインティングが展示されます。2人が生み出す作品に共通していることは、植物や動物などの自然の象徴の向こう側に、人間によって作り上げられてきた世界の姿を映していることといえるでしょう。
エリカ・ヴェルズッティ
"Venus"/コンクリート/47x24x24cm/2009年(参考作品)
〒106-0044 東京都港区東麻布2-6-5 タトルビル1F
TEL:03-6229-3669
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