鈴木慶則(1936年静岡生まれ)は評論家石子順造との親交を介して静岡の作家と共にグループ「幻触」を結成。1960年代末~70年代の重要な展覧会に、絵画における表現の問題をテーマにした「非在のタブロー」シリーズを発表した。その後、かつての西洋絵画の批評から日本古来からの技法"あぶり出し""流砂紋""Veil"の3パターンからなる平面作品を展開する。鈴木慶則の平面作品ではブラシストロークや筆墨による「偶然と必然」と言った自然との関係を東洋的な思想に基づいて表現している。
作家コメント:
水(明礬/ミョウバン入り)は熱により存在の影とも言えるコゲ跡に化す。
紙のパルプの差により、コゲの色調は微妙な変化を見せる。
紙は新しい事物となって、従来の"絵画"としての存在から遠のく。
新しい手法は要するに、新しい思想を"母"として生まれる。
創作の分水嶺となる"ポイント"無き作品は平凡な作品とならざるを得ない。
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