1961年12月にニューヨークに渡る荒川修作は、渡米以前に棺桶型の立体作品を多く制作しました。木箱の中には、藁を包んだ布の上に横たわる不気味な形状をしたセメントの塊。死という宿命を反転させようとする荒川が見つめた死がそこにあります。2007年には、それまで行方不明だった大型作品3点の修復が完了しました。本展では、それら3作品の大阪での初公開を含め、1958年から渡米直前にかけて制作された20点余の初期立体作品が全国の美術館から集まります。
荒川修作 《もうひとつの墓場より No.4》 1961
セメント、鉄、綿、木、布 64.0 x 42.8 x 19.0 cm
板橋区立美術館蔵 ©Shusaku Arakawa
荒川修作 ≪名前のない耐えているもの No.2≫ 1958 (1986)
セメント、綿、絵具 253.5 x 123.1 x 22.7 cm
名古屋市美術館蔵 ©Shusaku Arakawa
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