ボストン美術館の「ヨーロッパ美術」部門の絵画コレクションは、全部で2万点以上。質・量ともに世界第一級のコレクションは、西洋絵画史の主要な流れを概観し、まさに「美術史の教科書」の様相を呈しています。特にバルビゾン派、印象派、ポスト印象派のコレクションは突出しており、モネの作品数は世界で2番目、油彩とパステル画を合わせたミレーの作品数は世界随一の規模にのぼります。
クロード・モネ
ルーアン大聖堂の正面とアルバーヌ搭(夜明け)
1894年
Photograph © 2010 Museum of Fine Arts, Boston
本展は16~20世紀の西洋絵画の巨匠46人の作品を、ボストン美術館が世界に誇る傑作80点で紹介します。イタリア・ルネサンス期からはヴェネチア派のヴェロネーゼ、16~17世紀のスペイン絵画からエル・グレコ、スルバラン、ベラスケス、17世紀オランダ・フランドル絵画からレンブラントやヴァン・ダイク。ボストン美術館自慢のミレーやコローらバルビゾン派の作品に続いて、印象派の巨匠モネの作品11点を展示。さらにルノワール、ドガ、セザンヌ、ゴッホらの作品が続き、ピカソ、マティスといった20世紀の画家まで網羅します。
フィンセント・ファン・ゴッホ
オーヴェールの家々
1890年
Photograph © 2010 Museum of Fine Arts, Boston
現在ボストン美術館は2010年秋の完成を目指し、展示棟の一部の増改築工事を行っています。そのため、普段は海外に貸し出されることが難しい名品の数々を取りそろえ、これだけの大規模な展覧会を作り上げることができました。ボストン美術館の粋を集めた巨匠たちの競演は、日本で再び実現することができない必見の展覧会です。
エル・グレコ
祈る聖ドミニクス
1605年頃
Photograph © 2010 Museum of Fine Arts, Boston
展覧会公式サイト:http://www.asahi.com/boston/
〒106-6150 東京都港区六本木6-10-1 (六本木ヒルズ 森タワー52階)
TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)
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