坂本龍馬は、天保6年(1835)、土佐藩の郷士・坂本家の次男として生まれました。もともとは商家である坂本家の次男として、自由で合理的な町人気質に触れながら育った龍馬は、窮屈な土佐藩を飛び出し、幕臣勝海舟の門弟となり、航海術を習得します。その後、長崎で貿易会社を兼ねた政治結社・亀山社中、そして海援隊を組織します。対立していた薩摩藩と長州藩の間を調停し、薩長同盟の締結に尽力、さらに徳川慶喜の大政奉還を画策し、明治維新を大きく推し進める原動力となりました。しかし、慶応3年(1867)11月15日、何者かに暗殺され、「世界の海援隊を作る」という夢半ばにして、33年の短い人生の幕を閉じました。
この展覧会では、2010年NHK大河ドラマ「龍馬伝」の放送と連動して、高知や京都などに伝わる龍馬の遺品や書簡類、幕末の騒乱を伝える歴史資料などで構成しながら、坂本龍馬の波乱に満ちた生涯を浮き彫りにしていきます。
※期間中資料の展示替えがあります。
重要文化財 坂本龍馬書簡 姉・乙女宛(部分)
文久3年(1863)6月29日
京都国立博物館蔵
展示期間:4月27日~5月17日
重要文化財 近江屋旧蔵 書画貼交屏風
江戸時代
京都国立博物館蔵
展示期間:4月27日~5月10日
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