榮水亜樹は、1981年生まれ、東京藝術大学在学中に安宅賞を受賞、大学買上賞を受賞し、卒業後「ART AWARD TOKYO」、アートフェアーなどで作品を発表し、注目されている若手アーチスト。
榮水は小さな白い点をていねいに描き、時にはそれをサンドペーパーで剥離させ、透明なメディウムで何層にも重ね、点を集積させる独自の絵画表現をしています。
榮水の法則のなかで作り出されていく点は粒子のようなイメージの構成要素となります。点が重なり線になりそして面になることで、それらは柵のような囲いがある庭、泡の池、上から連なるシャンデリア、または垂れ下がった雨粒に光っている蜘蛛の糸などへと自在に変容し、観る者へ確かなイメージを委ねます。
幾重にも数えきれないほどくりかえされる点の集積、作品によっては50層近くに重ねられた奥に描かれているものが、平面から3次元空間に幻のように浮かび上がります。観る者の不確かな記憶の断片を謎解きのように喚起させ、抽象と具象を行き来させる榮水亜樹の不思議な点の世界。
MA2Galleryでの初めての本格的な個展では、タブロー、トレーシングペーパーを使ったドローイング、そして立体を出品いたします。
a clue
2010 / acrylic color, mixed media
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TEL:03-3444-1133
http://www.ma2gallery.com