近代イタリア統一後の最初の首都となり、冬季オリンピックの開催でも知られる イタリア北西部の都市トリノ----。ここに、カイロ・エジプト博物館、ロンドンの大英博物館、パリのルーヴル美術館、ベルリン・エジプト博物館、ニューヨーク・メトロポリタン美術館などと比肩する 世界屈指のエジプト・コレクションがあることをご存じでしょうか。
トリノ・エジプト博物館は19世紀、ナポレオンのエジプト遠征に従軍し、フランスのエジプト総領事となった外交官でエジプト学者の ベルナルディーノ・ドロヴェッティの収集品を中心に創設されました。現地トリノでは、米アカデミー賞受賞美術監督ダンテ・フェレッティによる、照明と鏡を駆使した彫像ギャラリーの演出が注目を集めています。そのドラマチックな演出で話題を呼んでいる「彫像ギャラリー」から 「アメン神とツタンカーメン王の像」が初めて館外出品されるほか、大型彫像やミイラ、彩色木棺、死者の書、パピルス文書、ステラ(石碑)など、1824年の博物館設立以来、館内ですら動かされたことがない作品を含む、選りすぐりの名品約120点が日本初公開です。
日本でも、現地の演出法を取り入れ、2メートル級の大型彫像をドラマチックに演出します。
ベス神とヒエログリフの習作
トリノ・エジプト博物館蔵
タバクエンコンスの人型棺
トリノ・エジプト博物館蔵
西川よしえ撮影
葬送用模型船
トリノ・エジプト博物館蔵
西川よしえ撮影
〒650-0034 兵庫県神戸市中央区京町24
TEL:078-391-0035