「発達した文明都市社会に暮らす群衆の体感する日常(マテリアル)に潜む非決定性の空間領域にズームイン。」 TANKA
TANKAは、2009年に東京造形大学大学院造形研究科美術研究領域を卒業後、カメラマンをしながら制作活動を続けているアーティストです。 TANKAの作品のモチーフとなるのは、日常の隙間に潜む 劇的瞬間。どこかで目にした一場面を、迫真的かつ繊細なタッチと巧みな構図で再構成し、全く別の濃密な世界を創り出しています。 TANKAの作品の中では物体も時間も変容し、一つの画面の中 に複数の時間軸が混在しているように見え、まるで演出された舞台に迷い込んだような違和感を感じます。実在するのかどうかわからない、過去でも現在でも未来でもない、時空が混合した不思議で虚構な世界がそこにあるのです。その世界はどこか懐かしくもあり、デジャビュ体験をしているような錯覚に陥ることでしょう。現実と虚構の境界線にあるもの、それこそが彼にとってのリアリズムなのかもしれません。
初個展となる本展では、油画やアクリル画をはじめドローイングやインスタレーション作品を展示致します。観る者の想像力を試すかのように作品の中に暗号として隠されたメッセージや物語を楽しんでください。
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