このたび、fabre8710(ファーブル芸術事務所)では、YOD Galleryディレクター山中俊広の企画による実験的な展覧会「Under 100」を開催いたします。
当展は、大阪・西天満のYOD Galleryとも連動して、双方のギャラリーでそれぞれの所属作家が同じテーマで展示を行う企画展として開催いたします。
fabre8710(ファーブル芸術事務所)の展示につきましては、企画骨子をふまえた上で、弊廊自ら所属作家に打診し、独自の解釈によって「Under 100」に取り組んでまいります。
fabre8710(ファーブル芸術事務所)では、展覧会最終日(2月6日(土)12:00?19:00)にクロージング企画といたしまして、ドレスコードを設定いたします。この日だけ、お客さまには、ご自身の「Under 100」(100センチ以下)に"なにか"を付けてご来廊いただき、お客さま自身と作品とのコラボレーションをお楽しみいただきたいと考えています。そのことによって、より「Under 100」の世界を、観る側に体験として印象づけられればと思います。
セサミスペース
ギャラリーにおける展示とは、作品の配置によって展覧会のテーマをより明白に反映させ、かつ鑑賞者にそのテーマが伝わるように明確に提示することが基本としてあります。更には鑑賞する人間の身体性を考慮し作品そのものの視認に適した作品配置の高低を定めることも、展示の重要な要素です。
当展では、タイトル「Under 100」が意味する「100cm以下」の高さの位置に全ての作品を展示することによって、展示そのものの意味を考察する機会といたします。100cmという高さは、一般的な体格の人が腰を軽くかがめた時の目線の位置です。それよりも低い位置に作品を配置すると、鑑賞者は膝を折り曲げるなど体勢を変化させて作品を鑑賞することになります。つまり鑑賞者が積極的・自発的に作品への視線を動かすことで、心身双方からの作品に対する姿勢によって、作品に隠された思いがけない作品の解釈を発見することができるはずです。ただし、この展示は鑑賞者への姿勢の強制のみで成立するものではありません。この実験的な企画に参加する作家の作品の表現力および空間構成力によって、鑑賞者の視線を100cm以下の位置へと誘導いたします。ギャラリー空間の特質を読み取った上で、100cm以下の高さという展示の制限の中でいか
に自らの作品の特性を表現し注目を集めるかも、当展の重要なポイントとなります。
のだよしこ
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