上方舞四流のひとつ、楳茂都流は、幕末に大坂で初代楳茂都(うめもと)扇性(せんしょう)(1826?1894)が創始し、現在も大阪に拠点を置く上方舞の流派です。その三代目家元・陸平(1897?1985)は、文楽や歌舞伎、宝塚少女歌劇や松竹少女歌劇の振付も手がけた多才な舞踊家です。平成20年12月には、陸平没後ながく空席であった四代目家元として三代目楳茂都扇性(歌舞伎俳優・片岡愛之助さん)が誕生し、話題となりました。
大阪歴史博物館では、平成20年度に陸平の長女、鷲谷(わしたに)七菜子(ななこ)氏より楳茂都流宗家(そうけ)関係資料を受贈しており、本特集展示は、四代目家元襲名および受贈を記念して開催し、三代目家元・陸平の活動を中心に、楳茂都流の歴史を紹介します。
楳茂都流の舞踊譜(ぶようふ)、代々の家元の肉筆画や遺品、舞踊公演等のパンフレット、衣装など、約70件を展示します。
楳茂都流舞踊譜 明治?昭和戦後期 大阪歴史博物館蔵(鷲谷七菜子氏寄贈)
楳茂都陸平 舞踊イラストノート 昭和6?9年(1931?34) 個人蔵
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