タカ・イシイギャラリーでは、12月19日(土)から1月9日(土)まで、荒木経惟「遺作 空2」を開催致します。本展は、新潮社より発行されます同タイトルの作品集刊行出版記念イベントの一環としておこなわれます。
"なんで『空2』かって。「に」や「ニ」じゃダメなんだ。「2」じゃないと。昔から言ってるけど、写真というのは現実や人生の模倣、現実の贋作であって、創作じゃないんだよ。だから2番目のコトなんだよね。全部、0(霊)感でやってるんだけどさ。空に何かを描いて「もうひとつの私の空」を創るっていう気分もあった ... 死のことを思うと生のことも思うようになるね。どっちかが重くなると、もう片方も重くなる。死の予感が来ると生の欲望が出てくるんだよ、生欲が。この本は俺の「遺作」だけど、もしかしたら、ここで終わりじゃなくて、ここから生が始まるのかもしれない。虹の橋を渡る俺 あ、落ちた コロコロコロ"
2009年10月 荒木 経惟
荒木は今年の1月2日から白黒写真のキャンバスに向かい、「書」「ペイント」「コラージュ」などの手法を用いて、1日の"コト"また"死を想った時"の気持ちを日記の様に描いています。
本作品集のために膨大な数の作品を手掛けた荒木は、個展のためにさらに制作を重ね、写真集には収められていない新作約150点を完成させました。本展においては作品集のほかに、アラキネマの上映も予定しており、多いに盛り上がることでしょう。
「死を予感した写真家の遺言」として発表する荒木経惟の新作を、どうぞご高覧下さい。
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