「折形」は、贈りものを清らかな和紙に包んで贈る日本古来の礼法。そして、江戸時代中期の有職故事家・伊勢貞丈の著著『包結図説』は、その様式とルールを集大成した、いわば折形のバイブルにあたる書物です。
長く受け継がれてきた作法の意味を踏まえつつ、そこに現代感覚を注ぎ込み、生活における折形の再認識に取り組む折形デザイン研究所。「包み」と「結び」、そして「贈与」のありかたそのものに思考を遡行させながら、知の技術である「デザイン」を用いて造形化する試み。それは、過去と未来、東洋と西洋、人ともの、伝統とモダンの境界を超えて融合へ向かうという志に裏打ちされています。
2001年の設立から8年。収集した資料をもとに、豊かに模索し続ける、贈るための「かたち」。折形デザイン研究所が生み出す新しい時代の包結図説、そのはじめての展覧会です。
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