本展は、今年6月に大和日英基金アートプライズを受賞した映像作家、マーカス・コーツによる日本で初めての個展です。
今回の個展では、Dawn Chorus(夜明けのさえずり)と Intelligent Design (インテリジェントデザイン)を出展します。「夜明けのさえずり」(2006)はコーツの代表作で、鳥の声を解析しその音符を人が再現することによって、人が恰も鳥が囀るように喋るという不思議な映像を、マルチチャンネル・ビデオインスタレーションで展示します。また「インテリジェントデザイン」は、 2008年にガラパゴス諸島にて制作されました。2億5千万年間も存在する最も古い種のひとつであるゾウガメが成功に至らない交尾に立ち向かうという含みのある映像作品です。
本アートプライズ審査委員長を務めたジョナサン・ワトキンス(アイコン・ギャラリー館長)は「コーツは類いまれな視点をもつアーティストに成長しました。現在の彼の作品は、過去のどれにも勝り、素晴らしい」と評しています。
また、大和日英基金事務局長、マリー・コンティヘルム教授は、「エネルギーを感じるコーツの個展は、大和日英基金アートプライズの趣旨、英国アーティストに日本への扉を開くということを実現してくれています」と述べています。
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