「自分から何かを作ろうとして右往左往する時期が過ぎて、今はだた、目の前に増え続けるプラスチックの破片をいじりながら、大量消費社会のシステムに作らされている自分を自覚する。その服従の向こう側に立ち上がる思いがけないイメージを固着しよう試みる。」 -藤浩志-
1960年生。京都市立芸術大学大学院修了。
2008年水戸芸術館現代美術ギャラリー「Happy Forest!」展での藤のインスタレーションは圧倒的なものでした。
そこで使用された無数のおもちゃは「かえっこ」という藤が考えたシステムローテーションから零れおちたもの。
藤の「かえっこ」という概念構造からの残余、大量生産され、子供の眼からも零れ落ちたおもちゃの残片。
その大量消費物の墓から藤の手によって再創造される立体、そしてその立体をもとに制作されるペインティングを展覧いたします。
どうぞご高覧下さい。
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