日本では3年ぶりの発表となる「Relaxation Sensation」展では、4点のペインティング作品を中心にドローイングや立体作品を展示致します。2006年の「Cruel Library」、2008年にソウルで発表された「PAST DUE」シリーズに続き、今回の新作シリーズにおいても、自身の本のコレクションが作品全体にインスピレーションを与えています。
この展示には、ウィドマンを惹きつけてやまない事柄が反映されている。それは「緊張」と「静けさ」がさざ波のように繰り返される、潮の満ち引きのようなものである。「Relaxation Sensation」シリーズ全体において、これらの問題が、緻密なドローイング作品とペインティング作品を通して追及されている。ウィドマンの作品は、作家自身の肉体的かつ感情的な緊張から生じた非常に身体的な行為によって生まれてくるという。その結果としての作品には、荒れ狂った時間を経た後の静寂が佇んでいる。
展示作品の中で特に強い印象を残すのは、大きなキャンバスに描かれた三連作のペインティング「Ripples(さざ波)」です。この作品では全く同じビーチの風景がブラックから淡いグレー・トーンへとゆったりと変化しながら、次から次へと出来事が連なっていくという心地良い「さざ波効果」が生じています。 モノトーンで構成された静謐な美しさに包み込まれるウィドマンの世界を是非ご高覧ください。
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