神戸ビエンナーレ2009 の会場の一つ、兵庫県立美術館では、神戸をはじめ、兵庫ゆかりの現代アーティスト12 名によるグループ展が行われます。
第2 回ビエンナーレの共通テーマ「わ wa」を踏まえつつ、本展には「LINK-しなやかな逸脱」というタイトルを付しました。神戸を含む関西圏には、歴史的背景と規模において現代アートをめぐる独特の環境があります。アーティストをはじめ美術をとりまく人々――そこにはもちろん観客も含まれます――の、豊かで、ときに意外なつながりは、他の地域には見られない独自の文化的資源となってきました。展覧会は、このようなつながり=LINK を今一度見直し、あらたなつながり=LINK に向けて展開させてゆきます。加えて、ただ均質につながるのではなく、既存の価値観を逸脱し、新たな価値へと誘ってゆく現代美術の本質を明らかにできればと考えています。
現代アートの第一世代から期待の若手までの12 名による、絵画、写真、彫刻、ビデオ、インスタレーションと幅広い作品が、兵庫県立美術館のギャラリーと屋外スペースに展示されます。美術館のさまざまな場所で、現代アートの魅力に存分に触れていただければ幸いです。
▼ 出展作家▼
奥田善巳/榎忠/藤本由紀夫/笠木絵津子/児玉靖枝/善住芳枝/岸本吉弘/島袋道浩/國府 理/山村幸則/植松琢麿/澤田知子
児玉靖枝
《深韻一》2009年 油彩・キャンバス 100×100cm 撮影:Tomas Svab
澤田知子
《Costume/OKAMI》2004年 タイプCプリント、アクリルマウント 80×100cm
?Tomoko Sawada courtesy:MEM
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