本展では、20点余りのドローイングを展示予定です。
インクと木炭による細密画に加え、水彩やマーカーを加えたカラーのドローイング、またコラージュによる色面だけで構成されたものもあります。
『彼女が枝に与える影響』と題されたドローイングでは、荒涼とした風景の中にのびた枝の一筋に、小さなお姫様が蓑虫のように捕まっています。その様子はもはや人の形というより、木のこぶになってしまったようでもあります。一方、『関係のトポグラフィー』では、不揃いな凹凸の上から細かな網をかぶせたかのような抽象的パターンが、画面全体に靄のように広がっています。
カイヴァーノが描くトポグラフィー(地形学)は、彼だけが知っている秘密の法則性を持った地図なのです。
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