上絵の仕事から始まり絵付けを50年近くされ、窯を竣工しての作製は20年になるという加藤先生。雅で風情があり表現豊かに絵付けされた志野焼が展示され華々しい個展でオープンしました。
出来上がるまで4?5回窯に入れて焼き、多いものでは8回窯に入れ焼きあげている。
とても手間をかけ完成された作品の数々。
色づかいも同じ色でも濃いものから薄い色まで変幻自在に描かれ、ぼかしや吹きつけの技術で図柄に奥行きがでている。
作品に多く描かれている花は「桔梗」であり、先生が在住している岐阜県土岐市の「花」でもある。
色絵に金粉や金箔が施されている作品があり華やかさを一層引き立てている。
金粉を吹くか吹かないかで絵の硬さや柔らかさの質が変わり繊細な表情を見せてくれる先生の絵付けの奥深さはさすが!である。
志野焼が初めてであり志野焼に上絵を施すという新しい手法を試みた加藤先生は、「初めてのことだったけど作るのをとても楽しませてもらった。」と爽やかに感想を話してくれた。
そう言いつつも、「横着な面もあるからもっと神経を研ぎ澄ましてお客様に「これだ!」と思える作品を作っていきたい。」と謙虚に語りながらもすでに次への意欲をみせている。
長年追い求めてきた加藤先生の「彩・華・錦」をぜひご高覧ください。
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