青蓮院門跡の国宝「不動明王二童子像」は、ご身体の色が青黒(しょうこく)なことから通称「青不動」と呼ばれ、日本三不動画の一つとして有名です。この御尊像のお力は極めて強く、平安時代から現在まで、たいへん篤く信仰されています。
しかし、この青不動は秘仏であり、平安時代より現在に至るまで、ほとんど一般公開されていませんでした。現在、青蓮院の本堂におまつりしている青不動明王像は複製を開眼したものです。本物の青不動は国宝の中でも大変貴重なものであるため、特に厳しい保存条件のもと、大切に保管しております。
青蓮院での青不動ご開帳は創建以来初めてで、過去には1970年の「大阪万博」と1986年の奈良国立博物館「平安仏画展」、1997年「比叡山・高野山名宝展」の3度しか公開されておりません。
平安時代に思いを込めて作られ、高僧の手でご祈祷され、伝え引き継がれてきた青不動明王を目の前にすれば、青不動が諸願を成就するお力の極めて高いお不動さんであることがひしひしと感じられると思います。
紅葉の青蓮院 青蓮院門跡提供
青蓮院のライトアップ 青蓮院門跡提供
〒605-0035 京都市東山区粟田口三条坊町
TEL:050-5542-8600(ハローダイヤル)
http://www.shorenin.com/